ご質問 No.5
日経225連動型のファンドの方が日経300連動型のファンドと比較して基準価額が低いのはなぜでしょうか?


回答
 最大の要因はファンドの設定日(の指数の水準)にあります。 日経225連動型のファンドの設定は(銀行系投信会社のファンドや証券系でも投信会社の直販用ファンドを除けば)バブル最盛期である1980年代後半から90年代始めに集中しています。御存知の通り日経225(正しくは日経平均株価)の最高値は89年12月末の38,915円です。ファンドの設定が相次いだ頃の日経平均株価は30,000円前後です。1999年12月27日現在の日経平均株価は18,546円ですから、ファンド設定からおよそ4割下落していることになります。 それに対して、日経300連動型のファンドの設定は、1993年11月および12月に集中しています。93年11月末の日経300(正しくは日経300株価指数)は254ポイントです。1999年12月27日現在の日経300は313ポイントですから、ファンド設定からおよそ2割上昇していることになります。 この差が両者の基準価額の差となっています。なお、分配金があった場合、これも基準価額の下落要因となります。(例:基準価額11,000円のファンドが500円の分配をした場合、基準価額は10,500円となります。)

 日経225、日経300はともに日本の株式市場を代表する指数ではありますが、両者の性質は大きく異なります。 以下、簡単に述べます。

 日経225 … 東証1部225銘柄の単純平均、値嵩株(高株価の銘柄)の影響大
 日経300 … 東証1部300銘柄(各業種を代表する銘柄)の時価総額方式
 TOPIX … 東証1部全銘柄の時価総額方式、銀行株の影響大 上記の3指数の昨年末から1999年12月27日までの上昇率は、順に34.0%、45.2%、52.5%です。 このことは、TOPIXや日経300が日経225よりも有利だということを示しているのではありません。指数を構成する銘柄の値動きによりますので、逆の場合もあります。




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